中央ジャカルタのタムリン通りにあるサリナが約2年にわたるリニューアルを終え、3月21日に営業を再開した。新コンセプトは、若者や地域の集いの場として利用できるコミュニティーモールだ。
歴史
サリナはインドネシア独立の象徴の一つとしてスカルノ大統領(当時)がオープンさせた。建設は、日本の大林組とインドネシア国有企業のAdhiKaryaとRoosenoが担当。建物は15階建てで高さは74メートルあり、インドネシアで最初の高層ビルでもある。最初の基礎杭が打たれたのは1963年4月23日で、開業は1966年8月15日。
サリナという名前は、スカルノ大統領の幼少期のシッターの一人の名前で、サリナの愛情深さを記念してスカルノが命名した。サリナの建物は文化遺産の役割も持ち、リニューアル後に、当時の人々の経済活動を表現したレリーフも公開された。なお、サリナのエスカレーターはインドネシア初のエスカレーターで、日立製。1966年から現在まで稼働している。



サリナにあるもの
サリナは、国産品や、中小企業による商品を販売する場所として建てられた国内初のデパートで、約500の中小企業からの、ファッション、アート&クラフト、健康&美容、家具、食料品などの商品が販売されている。日本へのお土産にもなるバティックや工芸品もある。そして、買い物を終えたら、さまざまなインドネシア料理店が並ぶフードコートや、人気伝統菓子店Sari SariがあるUG階にも立ち寄りたい。屋外デッキからは、ジャカルタの景色を眺めることもできる。
Sarinah
Jl. M.H. Thamrin No.11, Gondangdia, Kec. Menteng
10:00〜21:00