ジャカルタには写真好きが集う日本人コミュニティーがあり、プロはだしの腕前のメンバーが何人も所属している。その中で最近、星空写真にはまっているという日本人男性にお話を聞いた。
大阪府八尾市出身の西條和吉さん(52)は、2001年から2005年のジャカルタ赴任を経て、2015年から現在まで2度目の駐在生活を送りながら、インドネシアでの写真撮影を楽しんでいる。小学生の頃は模型作りが趣味だった西條さんが初めて自分でカメラを買ったのは高校2年生の時。「鉄道写真を撮るため、スーパーやファーストフード店でバイトをして買いました。当時はEF58(国鉄の電気機関車)の最後の時期だったので、それをメインに追いかけました」。
撮影の楽しみ
西條さんにとって写真撮影の魅力は、自分がイメージした写真と実際に撮れた写真がマッチングした時の喜びだ。所属しているジャカルタ写真部では、部員同士で情報や技術を共有するなど、新たなスキル獲得も怠らない。撮影の対象は、レース(二輪、四輪)、人物、風景、朝日、夕陽、星空、道端の動植物など幅広い。「メインで撮影しているのはSentulサーキット、BSDパラマウントサーキットでのバイク・自動車レースです。写真部の合宿ではチレメイ山(西ジャワ)、タナトラジャ(スラウェシ)、バドゥイ族の村(西ジャワ)、ブロモ山(東ジャワ)に行きました。フラッグフットボール大会や合唱団のコンサート撮影をしたこともあります」。
今一番はまっている星空写真
インドネシアで撮影した写真のうち一番気に入っているものはどれですかと尋ねると、星空写真という答えが返ってきた。6月に合宿で行ったブロモ山で撮影した天の川写真(左)は、夜11時に外輪山頂のホテルを出発し、別の外輪山頂で撮影したものだ。部員の中に星空写真に詳しいメンバーがいて、設定や処理方法を教わり撮影したもので、30秒露光のものを15枚ほど撮影し、パソコンで重ね合わせている。息をのむほど素晴らしい写真だが、「諸先輩の星空写真はすさまじい出来栄えです。星空撮影は大変奥が深いのでさらに追求していきたいです」と西條さんの視線は既に次の段階に向いている。ジャカルタ写真部への連絡は、Eメールで[email protected]まで。Facebookはhttps://www.facebook.com/ジャカルタ写真部-Jakarta-Photographer-Club-641812939344221/ 。

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※2019年8月号掲載