インドネシアとの交流活動をしている日本人女性にお話を聞くコーナー。今回は、ジャカルタ日本祭りや日イ国交60周年記念事業など数々の日イ友好イベントに携わり、現在、10月10日開催の「日本インドネシア・オンラインフェスティバル」(以下、「おんフェス!」)の準備真っ只中の小林千絵さんにお話を聞いた。
プロフィール
小林千絵(こばやしちえ)さん。奈良県生まれ神奈川県鎌倉育ち。2002年、駐在妻として来イ。日本語教師等を経て2003年にJAC入社、2016年より現職。2008年〜2019年ジャカルタ日本祭り、2018年日イ国交60周年記念事業のファンドレイジング業務に携わる。2018年、在外公館長表彰受賞。
Q インドネシアでのお仕事の概要を教えてください。
A 2002年にデンマーク人の夫の帯同で来イ。その後、人材紹介、会社設立・ビザなどのコンサルティング、会計・税務・採用代行などのアウトソーシングを行う会社に入社し、現在マネジングディレクターを務めています。
Q 「日イをつなぐ」面でのこれまでのご活動はいかがですか?
A 2008年〜2019年のジャカルタ日本祭り、2018年の日イ国交60周年記念事業でファンドレイジングに携わりました。協賛企業探しから請求・回収業務、問い合わせ対応など、日本語、インドネシア語、英語を駆使しながらの膨大な仕事量でしたが、日本人留学生や駐在妻の皆様など多くの方にご協力いただき、任務を全うできました。2018年にいただいた、日本インドネシア国交樹立60周年記念在外公館長表彰は、「これからも日イ友好のためにできる限り頑張りなさい」というメッセージとして受けとめています。
Q 「日イをつなぐ」活動のモチベーションは何ですか?
A 以前友人から、「化学記号の原子と原子をつなぐ『手』みたいな人」と言われたことがあります。考えてみれば「何かをしたい」と熱く語る人が好きで、気づくと仕事でも「ジャカルタ日本祭り」でも、人と人、人と企業をつなぐお手伝いをさせていただいていました。
Q 10月10日の「おんフェス!」のコンセプトは何ですか?
A コロナ感染拡大で今年はジャカルタ日本祭りなどのリアルなイベントができないため、オンラインでイベントを行うことにしました。「日イ友好の灯を灯し続ける」、「日イで頑張る人の応援」、「ひと時でも笑顔に」がコンセプトです。
Q 「おんフェス!」の見どころを教えてください。
A Youtube配信による約12時間のイベント(予定)です。大規模社会規制(PSBB)により時間等予定が変更される可能性があるので、いくつかのプランも並行して検討しています。コンテンツは、石井駐インドネシア大使による「あちこち見聞録」、千葉ASEAN大使の「合気道の技」など、両大使もご協力くださっています。公邸料理人から和食を習うコーナーや、650人もの応募があった日イ「のど自慢大会」の決勝戦も配信。その他、旅行、文化、教育、仕事をテーマに日本在住のインドネシア人、インドネシアの地方在住の日本人の方ともつなぎます。これはオンラインならではですね。「さらさ」編集長のジャワガムランコーナーもお見逃しなく!夕方からは、スキマスイッチ、LISA、JKT48、加藤ひろあきさんらの歌をお楽しみください。「PSBBはインドネシア人のお友達とおんフェス!」。

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活動で大切にしていること
①パッション(情熱)が実現できる場を作る
イベントに参加していただく方の「これがしたい」「こうしたい」というパッションが実現できる場所を作りたいと考えています。
②フレキシビリティ(柔軟性)を持つ
多くの方の力で成り立つ交流事業。価値観や考え方の違いも一旦受け入れてみて、他の考え方をしてみるとよりよいアイデアにつながることがあります。

※2020年10月号掲載